庭師業の知人が、帰宅したら毎日手ばさみを研ぐと言っていた。道具は大切、仕事は道具から。
台所の整備と並行して、道具の手入れもしている。一年の半分以上、毎夜毎夜働いていてくれている錫のチロリ。使い始めてもう15年は経つだらろうか。錫は熱伝導性が良いので燗がつきやすく、まわりのカバーのおかげで冷めにくい。熱めの上燗を好み、ちびちび時間をかけて呑む私には手放せない!そんな愛用のチロリの持ち手がほどけてきてしまったので、修繕してもらった。
チロリ良し、包丁良し、とお次はまな板。このまな板は尊敬する料理研究家の辰巳芳子先生の監修品として先生の事務所が販売しておられるもの。8年くらい前に買って以来、全く手入れをしていなかった😞刃当たりが良し水はけ良しのこのまな板、スタンド付き(スタンドは水気に強いひのき)なのが素晴らしい!まな板削りを優しく丁寧にかけたら、滑らかにきれいになった。「真菜板」は「真菜」すなわち真のおかず、主たるおかずをさばくもの。さあ、これから5年、また沢山お料理をしよう。