寝込んでいます。突然、身体に力が入らなくなり、ひどい頭痛と吐き気……前夜の新年会で何軒もハシゴしたのを反省したり、2次会で食べた生牡蠣を疑ったりしているうちに意識が遠のきました。その後の2日間でなんとか摂ったのは、りんご半分とスポーツドリンクをコップに1杯。「なんかお腹すいた〜」が口癖の自分はいづこ。
食べられるって、実はすごい。
寝ていても電話はかかってきます。「お米をまたお願いしたいの」「7分搗きを10キロお願い」「最近お米高いでしょう。美味しいお米をこんな値段で譲っていただけて嬉しいわ」毎月決まった日に千歳屋米をお届けする方もいますが、なくなりそうな時に電話注文の方もたくさんいます。お米の注文は、そのお家の人たちが元気に食べていた証、無事の知らせでもあるわけです。
食べられるって、素晴らしい。
コロナ禍を経て「令和の米騒動」と言われる今、多くの人が食べ物への不安を覚えていることでしょう。日本の食料自給率は38%と先進国の中でも最低レベル。普段は無視していられる数字が、妙に気になります。日本人が外国からせっせと小麦や大豆やトウモロコシを買っている間にも、EUやアメリカは着々と、自分たちの農業を保護する助成制度などを作って自給率を上げてきました。農は国の基。日本もどうにかして欲しいけれど、すぐには変わらないでしょう。
こうなったら、私たちが変わっていくしかありません。あなたの家の庭先で、おばあちゃんが昔やっていた小さな畑で、野菜を育てましょう。地方には、使われていない土地や耕作放棄地がたくさんあります。管理してくれたら有り難いというお年寄りもいます。皆で「くらしの中の自給率」を上げていくのです。かねてから私は「くらしを私たちの手に取り戻す」という言葉を好んで使っていますが、国や大企業に翻弄されない、強い小さな暮らしを作ることが大切です。お金で買ったくらしの脆弱さを、私たちは近年の自然災害の現場で目の当たりにしてきました。

やっと元気になって出かけた先で、珍しい歯ブラシを発見👀従来の歯ブラシはプラスチックの塊。この歯ブラシは、柄は竹、ブラシも自然素材だそう。折しも、アメリカのトランプ大統領が「プラスチックストローをやめることをやめる」発表をした矢先のこと。この歯ブラシが小さな抵抗をしているように思えて、買い求めました。
病床にてつらつら考えていたので、長くなりましたね。さあ、食べるぞ。