コロナ禍がようやく落ち着きかけた2023年の夏、文化サロン「千歳屋」は開講しました。学都まつもとに根ざした市民の学びと文化活動を、共有し推進することを目的とした取り組みです。

14歳の時に俳句を始めたという宮坂先生。学校の先生が、黒板に郷土俳人の句を50句板書。「暗記せよ」と言われたのが始まりだそうです。私も高校の頃、社会の先生から日本国憲法前文の暗記を求められたことがありました。あまり意味が分からないながら、「希求」「不断の努力」といった言葉たちに胸をときめかせたのを思い出しました。近年は考え表現する教育が主ですが、幼少期にひたすら何かを唱えるような、逆に言えば強制的に叩きこむような、そんな学びも悪くないと思った次第です。

宮坂先生のお話しの中で最も印象的だったのは「0.5の自己主張」というお話し。とかく人は自分の気持ちを十二分に表現しようと思いがちだけれど「自然を感じて0.5、自分の気持ちを0.5内に抑えた中で表現するのが俳句の世界」とのこと。人が何十年もかけて到達する真髄をいとも容易く聞いてしまい、なんだか後ろめたい気持ちに駆られたのでした。

その後のサロンでは、松本市に約3000冊の山書を寄付された百瀬武さんを講師に迎え、貴重なコレクションも拝見👀「山書」と書いて「さんしょ」。山書専門の収集家もいらっしゃると聞いて一同唸るばかり。


世の中デジタル化だのなんだのとかまびすしいけれど、私はやはり紙ベースが好き!!



クリスマスイヴのサロンは、鴻田康子先生の祈りの歌声と共に乾杯🎄

さてさて、明日は2025年初めてのサロン。心弾ませながらおやすみなさい⭐️